二元論からの脱出
昨日も小難しい話にもかかわらず 最後まで読んで頂いた方も多く
ありがとうございます。。!
本日の彫刻
何かを祈っているのでしょうか?
〜〜〜
今日も昨日の続きです
世界を分割する方法は、二元論だけではありません。
古代以前は、三元論が主流だったと思われます。。
その後、ギリシャでは4大元素 弘法大師も4つで世界を分類しました。。
元素というと物質の源と誤解されますが、どうも そうではなくて自然界の現象を
象徴的に割り振ったのですね。つまり、世界を切り取る基準の数の表明ですね~
それを、昔の迷信だとか 遅れているとか 古臭い とかで批判するのは
ちょっと筋が違いますね。。数学で言えば2進法でも3進法でも4進法でも
世界は整然と成り立ちますね~(私には扱えませんけども)
古代中国では 陰陽論のほかに、五行説もありまして
これは、世界を5で分類して その関係性を説明したものです。。
実際にその理論に当てはまるかは 微妙ではありますが、、、
東洋医学の世界では、今でも普通に陰陽五行説での説明を書籍では見ます。。
(なかなか、理解し難いもので こじつけのように思う事も正直多々あります。
ただ上手くハマる場合もありまして、、、モヤモヤしたものです。)
他にも占いでは九星気学は9分割ですし、易は2の倍数ですが八卦 を組み合わせて
64分類です。干支は12分割 十干十二支は60分割です。
結局人は 太古以前の昔から いかに世界を分割して いかに上手く説明し
いかに上手く生き延びていくか を考えてきたということでしょうね〜。
自分の立ち位置から見える世界(これまで経験した世界も含めて)をどういう基準で
分類しても本来は、自由なのですね。。ただし自分が納得できる実用性が必要です。
これがなかなか、どれも難しい面があるという事だと思います。
分類すると、境界の問題も出てきますし 例外をどうするかの問題にも悩みます。
(普通の人は、無視します。。見なかった事にします。。無かったっことにします。。屁理屈で強引に辻褄を合わせたりもします。。先送りもいい方法ですね~ 昔は妖怪のせいにしたりしました。。)
絵描きは自分の好きな色を基準にして独自の色空間を作ると聞きます。
パレットに絵の具をどういうふうに並べるかの決まりは ありません。
自分のやりやすいようにすれば、いいのですよね。。)/
本来は、そういう事ですよね~
~~~
今日からは二元論から三元論へ という事を書きたいのでした。。
赤坂憲雄さんも「三元論でいこうじゃないか」と言っています。
(私もまた孤独に世界を3で分割するとどうなるか?を考えていますが。。いまだ未熟なままです)
赤坂憲雄さんは、異人論が出発点ですから、境界を第3項として三つ巴の思考世界を模索されているようです。
(円とドルとユーロのような感じですか その辺の経済は疎いですが)
東北のブナの林の自然環境を守るという話では、「都会からやって来て何も知らないで、観念論で運動する奴はけしからん事だ」と言っています。
一番その自然を知って付き合ってきた人々がいる。
縄文人の末裔と言って良いマタギや炭焼きたちの声をなぜ聞かない?
数千年も維持継続してきた人に木を切るなというのは変じゃないか?
(ヘタしたら狩猟も野蛮だから止めろ と言いかねない。)
本当に現場を知らないで上から目線で 正義を押しつけて なんて傲慢なんだと
氏は怒る。私もそう思う。二元論恐るべしです。
氏は、自然VS開発 ではなくて 自然VSマタギなどの生活VS開発 の三元論で考えようと提案しています。
少なくとも脱原発よりも本質的には 脱二元論が大事なのですね。でもこれは、脳の機能でもあるせいか難しいです。でもその方向に進んだほうがいいと思います。
実は東洋思想の陰陽論も三元論だったりします。陰陽太極図といいますね。
実は太極を含めて三元論という説を読んだことがあります。その方がもっと深い理解が出来ます。
その太極は中心という見方もできますし、陰陽の境界だという見方も出来ます。
境界だと見れば、赤坂憲雄さんの異人論と重なるのですね。
ですから、私は「異人論序説」を陰陽論だと思って読んでいました。。
明日こそは、古代以前の三元論的世界の復元について書こうと思います。
(まだ熟していないので 初歩的ですが、、、)