猫好きのためのペパクラ日記

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ターナー展 2


昨日に引き続き ターナー展の続きです。。
 
彼は子供の頃から水彩画を得意としていたようです。
途中から油彩画も描くようになりましたが、晩年まで水彩画への
情熱は衰えず、かなりの実験を重ねて水彩画表現の幅を広げたという。
 
現代日本の美術の常識的見方からすれば、油彩が水彩画よりもはるかに
高尚で価値がある(水彩画を一段低いように見下す)という風潮が
あるように思います。。
 
私自身は、油彩画を描いたことがないのですが、水彩画やクレパス画
色鉛筆画などを価値の低いもの という偏見はありません。
いいものは いい そういうスタンスです。。
 
ただ今回ターナーが生涯 水彩画を愛したというのは、非常に嬉しく思いました。彼の描き方は、非常に繊細でデッサンも細く薄い しかも緻密。
そこにのせる色も薄く淡く塗り重ねていく というものです。。
 
その画法には共感するものがあります。私はターナーほど繊細でも緻密でも
ありませんが、だからこそ凄いことだな〜と思いました。
色は薄く淡く という方向性は共通しているようで嬉しいです。。
 
あと感心したのは、詩人などの本の挿絵を何枚も描いていて
その中に綺麗な赤を使った可愛く小さな絵が ありました。。 
その絵は好きです。(新聞で公開されていません)
 
もう一つ「カラービギニング」という習作のシリーズがありました。。
まず、そのネーミングの素晴らしさに感動を覚えました。
彼の青年期の暗い画面の色調を思い浮かべると 晩年?にやっと綺麗な色を
見つけたのだ !という何か彼の内面に少しだけ 触れたような感じ
がして とてもとっても 感動し感慨に浸ったのでした。。
 
 
 

img657.jpgヴェネツィア、月の出」

スケッチブックからの抜粋のようです。スケッチからしてレベルが高い!!

 

 
img658.jpgヴェネツィア、嘆きの橋」
本当に綺麗な色調になっています。 
 
 
晩年の傑作 2枚組 下の絵はネットから引用です 

スクリーンショット(2013-10-28 17.43.23).png

『戦争-流刑者とあお貝(戦い-流刑者とカサ貝)』ナポレオン・ボナパルト最晩年の情景を想像的に描いた作品
 
img659.jpg『平和-水葬』
 
この2枚は対画になっています。
実際に本物を目の前にすると、写真で見るような感じではありませんでした。。
この写真では(載せておきながらなんですけど)ちょっと 伝わらない、、、 
私 個人的には、この2枚はターナーの最高傑作だと感じました。。 
 
興味がある方は、上野にある東京都美術館で是非 本物を
ご覧ください。。1800円と少しだけ高いですけど。。
 
===
今日はチャイコフスキーの「悲愴」と
ベートーヴェンの「悲愴」を聴き比べてみました。
 
ベートーヴェンの方がピアノ曲ということもあり 知っている曲なので
個人的には、ベートーヴェンの方が耳に馴染みました。
 
ピアニストはアシュケナージが好きなのですが、
今日聞いた ジョン・アンドリュー・ハワード・オグドン
初めて聞いた方なのですが、
かなりいい感じで 私好みの?弾き方で 嬉しくなりました。
文句のつけようがなく ただただ ウットリ 致しました。
 
(同じピアノ曲でも、弾き方が皆さん違うので、自分好みというのは、
なかなか 無いのですよ。。)